震災の日から5年という大きな節目を迎えました。
記念行事や特別番組がテレビなどで報じられております。
そこで今日は地震保険について簡単に触れさせていただきます。
まず地震保険の加入率は全国平均で27.1%だそうです。
(日本損害協会調べ・平成24年)
意外と少ないですが、この少ない理由を私なりに考えてみました。
まず「保険料が高い」と思っている方が多いこと、それと「地震で家が倒れることはまずない」と思っている方が多いこと。
このような理由かと思われます。
しかし、これらは間違った考えでもあります。
普通の住宅の場合、地震保険1000万円に加入する保険料(掛け金)は岩手県の場合で年間10,600円です。
昭和56年以降の建物は建築年割引もあり、掛け金は全額地震保険料控除(所得控除)の対象にもなります。(最高5万円)
さらに新築の方は長期一括払いでさらに安くなります。
これらを総合すると保険料控除の節税分が2,000円として実質保険料6~7,000円で1000万円の地震保険が契約できる計算になります。
もう一つの誤解が、地震で倒壊するとかしないとかの点です。
実は地震が原因の火災では、火災保険からは支払われません。
地震による建物の倒壊だけではなく、地震が原因の火災も地震保険に契約しないと支払われないことも十分念頭に入れていただきたい点です。
東日本大震災では津波のあと大規模な火災が発生した地域がたくさんありました。
そのように、せっかく流されず残ったにもかかわらず燃えてしまった場合、地震保険に入ってなければ支払われません。
この様に考えれば「絶対必要」ということがお判りいただけると思います。
どうか震災の日を機に「地震保険」について今一度、点検をしてみることをおすすめします。